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第28話 世代交代を感じます。

Author: satomi
last update Last Updated: 2025-06-22 07:06:40

 久しぶりの日本。久しぶりの我が家。みんな元気かな?家族増えてないだろうな…。

「おぅ、ただいま。親父、国際弁護士の資格取ってきたぞ、もう文句なく雇ってもらえるよな?」

「会いたかったー、アカネ♡大きくなってー‼ ミヤコさんも久しぶりで変わりなさそうでよかった」

――親父よ…俺の話はスルー?

「おかえりなさい。翔君、ミヤコさん、アカネちゃん!まぁ、アカネちゃん大きくなって~‼何歳なの?4歳?え~と、アキラ君の1つ年下かしら?」

「お義父さん、お義母さん、戻りました。お二人とも変わりなく」

「え~?老けたわよ~?」

「いえ、変わりないです」

――喜んでるな、母さん…

「うちの双子は何歳になった?」

「失礼だな。ひとまとめにすんなよ、9歳だボケ翔」

――口が悪いな。誰に教わったんだ?

 えーと、アキラは5歳だからリョウのとこの双子も5歳だな。

「アキラは俺のこと知ってる?この家の長男の翔だ。よろしくな。で、俺の嫁さんのミヤコ、この子がアカネ。アカネはお前の1つ年下だ。しばらく家族でこの家の世話になる、よろしくな」

 そして10年後…

コウキ・コウタ19歳、アン・リサ15歳、アキラ15歳、アカネ14歳  となった。

俺・リョウ・ハルカは40歳弱か…。ミヤコの年齢は知らない。

 リョウ曰く、「女性に年齢を聞くのは失礼」らしい。それはチキョウも同じなのか。

俺は親父の右腕として親父の事務所で働いている。

リョウは准教授から教授になった。どこまでいくんだろう?

「おい親父、コウキとコウタはどこの大学で何をやってるんだ?」

「一流の大学でそれぞれ医学と薬学を勉強してるよ」

「へぇ、あいつらがねぇ」

「ところで翔、事務所で俺のことは所長と呼べと何度言えばいいんだ?」

「申し訳ありません、所長。所長、スーツの上着の内ポケットからはみ出ている写真、もしや…」

「悪いか⁈アカネだよ?何か不満が?」

「いえ、お客様と面会の際には手放した方がと思っただけです。それに奥様の写真は?」

「それはスーツの生地に縫い付けている」

「クリーニングに出す際に気をつけねばいけませんね」

 事務所の中でクスクス笑いが起こった。親父の威厳、ここまでだ。下剋上してやる。

 アン・リサ・アカネは同じ学校で、放課後はよく一緒に帰ってくるようだ。

「どうも、うちのおじいさんって『おじいさん』って感じしないんだよね
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